陸屋根の特徴

陸屋根の構造

陸屋根の構造は、平面の屋根という意味です。それは平面上に仕組むという点で、平屋の仕組みとは違っています。平屋というのは一階建てなどの建築で、斜面屋根を作るタイプになります。そして、2階建ての木造建築でも、斜面屋根を利用しますので、陸屋根の構造ではありません。陸屋根というのは鉄筋づくりの木造住宅や、鉄筋づくりでコンクリート打ちしてあるような建物の事を指します。鉄筋コンクリート製では、その構造上階上に階建てを向上しても、その強度に耐えられる仕組みになっています。ですので、陸屋根をそのまま施工します。つまり、住宅建築の方ではなく、テナントビルなどに施工されていいる方式になります。これは、階上を積み上げるタイプの構造に匹敵しますので、その雨量の計算も陸屋根の構造から雨樋を伝って、全部雨水が履けなくてはなりません。陸屋根の構造には、その雨水が貯まるという現象が発達しますので、雨水処理には陸屋根は充分に注意しなくてはならないのです。

屋上とは違う陸屋根

屋上という概念は、屋根の上に人が登れる状況ですので陸屋根と混同されがちです。しかし陸屋根では、柵がこしらえられていませんので、階上に上がると大変危険です。そして、陸屋根に上る階段形式のものもありませんので、それは屋上とは呼びません。ですので、陸屋根を補修するには専用の足がかりが必要になります。その補修には、陸屋根に雨水が溜まった状態として放置されるのを避ける目的で為されえます。陸屋根に水はけがわるくなる効果があると、コンクリート造の建物でさえ、階上から雨漏り被害が発生しますので、大変危険です。そして、陸屋根構造に雨水がたまりすぎれば、重量構造の計算が狂いますので、倒壊の危険性も含まれるのです。ですから陸屋根の防水処理には水はけの構造をしっかりと組んでいなくてはなりません。陸屋根にどのように雨水処理するかについては、目止めをしたあとに、モルタル工法のやり方もありますが、現代ではあまり一般的ではないでしょう。これは、シート防水処理をしなくてはならず、またシート防水にもその施工方法が細かくマニュアル化されている現実があります。屋上という観点であれば、これらの水はけが悪くなっている箇所を、素人判断でも確認できますので、見ておいてください。陸屋根では専門業者を呼びましょう。

陸屋根のシート

陸屋根の構造においては、陸屋根の防水処理を、シート形式にして行うのが一般的です。これは防雨処理を行う時点で、防水塗装をするより効果的です。防水塗装では強烈な雨の量によっては塗装剥がれを起こす危険性があります。ですので防水処理だけを行って、その雨水レールを敷かずに、側溝に流れない仕組みであった場合には、防水塗装だけでの処理では間に合わずに、溜まった雨水からの漏水が起こる危険性が高まります。防水塗装の場合では、側溝にしっかりと雨水が流れ込むのを確認してください。そして防水シート技術を駆使するのであれば、その側溝レールに関しても施工・設計段階からやり直す必要があるのです。施工に関しては、防水シートの特殊技術がありますので、揮散する仕組みの揮散筒も必要になります。防水シートは表面を防水塗装で覆いますが、揮散するタイプの水蒸気に関してはシートの内部に空気が溜まったり、水が滞留する危険性が高まります。ですので、防水シート処理には、その揮散処理を行うことが必須でしょう。そして、陸屋根の特徴である斜面屋根と違う点について、よく理解しておきましょう。斜面屋根では水溜りができることは理論上ありませんが、陸屋根では防水処理をしても水溜りからせっかくの施工が損壊する危険性があるのです。

陸屋根のセメント工法

陸屋根は通常、セメント工法になっています。それは建造上鉄筋コンクリート製法になっていますので、重量物に耐えられる仕組みになっているからです。ですが、稀に鉄筋木造建築というものがあります。この際には、重量物としてコンクリートの重量に耐えられるような設計にはなっていません。つまりコンクリートの強靭さには耐えられないのです。ですので、このような陸屋根には決してコンクリート・モルタルを流し込んではなりません。モルタル工法をコンクリート屋根に敷く場合には、しっかりとした重量計算の内にしなくてはなりませんが、重量物を支えるだけの構造が建物支柱にあるかは不安要素が重なります。ですので、コンクリート陸屋根にモルタル工法で、防水処理をするのは避けましょう。ただし、初期の建築でその工法を取る際には、設計の段階で重量計算が出来ているとおもわれますので、了承の上でそれを行ってください。陸屋根の構造に防水処理をするのには、軽くて丈夫な防水シートを使用すべきになります。防水シートの構造としても張り合わせ部分がありますので、その部分の防水塗装も含めておねがいします。

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