スレート屋根の特徴紹介、メリット、デメリット

皆さんはスレート屋根ってご存知ですか?恐らく何と無く聞いたことはあると思います。スレートとは素材の事を表しているんですよ。屋根だけではなく、外壁の部材にも使われています。屋根材に使われるスレート材は主に5mm程度の薄いセメントで作られています。もしくはセメント感がしっかり出ている波型のグレーの屋根とかってみたことあるでしょうか?あれもスレート素材です。一般住宅に使われるものはスレートと呼ばれる以外に「コロニアル」や「カラーベスト」などと呼ばれる事が多いです。20年くらい前の洋風建築には多くこれらが使われてきましたよね。

しかしスレートというと不安を覚える方もいるかもしれません。スレートって確かアスベストが含まれた商品ではなかったかな?と思う方は詳しい方ですね。そのとうりです!以前のスレート素材には石綿と呼ばれる素材が含まれていました。石綿とは繊維状けい酸塩鉱物のことで現在では使用を禁止されている素材です。この石綿は肺線維症、悪性中皮種の原因になると言われている物質です。さらにこの悪性中皮腫は石綿を吸い込んでから30年以上の月日が経たないと発症しない可能性がある厄介な病気なので、そう言う素材に触れてきた方は定期的な健康診断などを受けていかないと大変なことに繋がってしまいます。他の肺がんなども10年以上の月日が立たないとわかりません。

しかし、そのような被害は住んでいるだけでは起きませんのでご安心ください。スレートを削ったり加工をしたりする職人さんなどにおきやすいです。さらに新たに作られているスレート屋根にはこれらの石綿素材が使われていません。これは平成16年以降に作成されたスレートは全てです。もちろん、その前のものは石綿が含まれているのでリフォームなどを行う際などは注意が必要です。必ず専門の業者に委託して行ってください。この石綿を含むスレートは廃棄も大変でお金が多くかかると言うことから自分で対処しようとする方も多いのですが、絶対にご自分でやらない事をお勧めします。

ここ20年スレート屋根は瓦屋根に取って代わり日本の住宅を守ってきた素材です。その理由は施工費用が安いからと言うのが第1です。さらに耐久性能も瓦などと同等の30年と言われています。最近では塗装の素材もかなり良くなっているため、手入れをしながらでしたらもっと長持ちもします。

このスレート屋根、これから新築を立てようと思っている方も迷われているかもしれませんのでメリット、デメリット含めてご紹介していきたいと思います。

メリット

1施工費用がかなり安いのに耐久年数が30年と長い!(理由は本体以外の使用部材をほとんど必要としないからです)

2 軽い素材でできているため住宅に対する負荷を与えにくく家が長持ちしやすい!

3 スレート屋根自体が非常にシンプルで主張の少ない屋根になるため、シンプルモダンでも、和モダンでも、ある程度ので在位性の高い家にもぴったりフィットしてしまう!

注意したいのはスレート自体はさほど強度の高い屋根ではないため雨漏りなどはおきやすい素材と言えます。さらに屋根形状で片屋根などを選んでしまうとより雨漏りの可能性を上げてしまうことになります。屋根の形状などは選ぶ際にデザイン性などのポイントになりますが、金額は高くてもできる限り寄棟建築(三角屋根)を選ばれますと雨漏りはしにくくなります。また現代のスレート屋根自体はあらゆる業者で対応できるため、業者を選びたい放題です。もちろん業者が多いと言うことは、金額競争の最中にあると言うことで安くすることも可能な部分です!

スレート屋根のデメリットは?

1 基本的に素材自体が壊れやすい(脆い)ため雨漏りの対象になることです。特にアンテナなどの調整などで屋根の上に乗ったりするとひび割れが起きてそこから雨漏りの原因を作ることになります。家の惻材の破風板などもこのスレートで作られているため、アンテナなどをご自分で付け直す際などもキリなどで下穴をあけてから施工しないと割れの原因になります。

2 釘穴からの雨水侵入が多い!スレートを止めている釘穴付近に水が溜まることにより、下に引いている防水加工シートであるアスファルトルーフィングを突き破り水が内部に侵入すると言うことです。先ほども言いましたが、スレートは非常に脆い製品のため釘の打ち方一つで防水に対する対策が変わってしまいます。屋根屋さんの技量によるところが多いと言うことですね。

3 基本的にスレート屋根自体は塗装製品になるので、塗装のサレが出てきます。そのため定期的な塗装が必要になります。目安としては10年から20年の間です。最近の塗料は断熱塗料なども出ているのでそうゆう素材を使い塗布してもらうとより良いかもしれませんよね。

スレートの簡単な手入れは自分でやりたいものですよね。しかし、正直屋根に登られることはあまりお勧めしません。理由は脆いと言うことのほかに危険だからです。コーキングで簡単に雨漏りを治せるからといって屋根に上がろうとすることはやめてください。ご自分でなさるのは簡易的な目視点検のみにしてください。

どんな屋根素材を使ったとしても必ずメンテナンスは必要になります。そしてスレート素材は非常に優れた素材です。どのような素材なのか?どのくらいでメンテナンスをすべきなのかをよく知り、定期的なメンテナンスを行うことで長くスレート屋根を使ってください。手をかければ素材は答えてくれるはずです!最後までお読みいただき本当にありがとうございます。

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